群馬の地酒
群馬の地酒
山紫水明の地に銘酒は生まれる。
すんだ空気。緑深い山々。そこから拡がる豊かな平野。ゆったり流れる川。
土地には、その土地の生活、風習が守り続けられ、そこでしか味わえない文化と伝統があります。
大都会では考えられない、ふる里の中にこそ今、見直されつつある、失われた「こころ」があるのではないでしょうか。
日本酒も同じです。土地には、その土地で守り続けられている酒造りがあり、風土にあった深い味わいがあるのです。
酒造りこそ「こころ」を伝える作業に他なりません。
近くの酒蔵だからこそ、酒造りのまごころを伝えることができるはずです。

群馬の自然と酒造り
 水 ・・・ 良い酒は良い水から生まれるいわれておりますが、群馬の水は上毛三山(赤城山、榛名山、妙義山)等を水源とし、清冽で豊かな水量を誇っております。水質は軟水が多くソフトな飲み口の酒ができているようです。
空 気・・・ 日本酒は良い環境で醸すことが必要です。上・信越の山々の雪雲の層を通り浄化された群馬の澄んだ空気は、酒を造る微生物群を純粋に育ててくれます。
気 温・・・ 良い酒造りの条件には、低温の環境が必要です。この低温で育成できる優良な微生物群が酒造りに関係して、おいしい酒を造りだすのです。群馬の酒造期間中の気温は低温で寒造りに最適です。
 これらの自然に恵まれ、さらに酒質のもう一つの決め手である良質な原料米の精米歩合(精米した白米の玄米に対する重量の割合)を惜しみなく低くし、手作りの伝統を守る優秀な杜氏の腕と努力により“おいしい群馬の地酒”が生まれるのです。

酒造好適米「若水(わかみず)」
群馬県一帯は遠い昔「毛野国(けのくに)」と呼ばれ、その後「上毛野国(かみつけのくに)」から奈良時代には「上毛(じょうもう)」と改名されてきました。この「毛」とは、一説に穀類(稲・麦等)の芒(のげ=穂先き)を指すといわれており、稲作の盛んな土地柄であります。
この群馬県で生産される「若水」は大粒品種であり酒造好適米特有の「心白」が多いのが特徴です。
「心白」とは、米粒の組織が荒くなり澱粉粒の中に空間ができ半透明になったもので、麹菌の菌糸が入り込みやすく、良質の麹を造るのに適しております。
群馬県産「若水」は平成3年7月に関東地方で初めて酒造好適米として認定されました。
(「若水」は昭和47年愛知県総合農業試験場で開発)

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